地球上すべての生き物の食べ物となる動植物を育み、きれいな水や空気をつくり出してくれる自然。
多様な生き物が関わり合いながら形成される、自然の恵み「生態系サービス」によって、私たちの暮らしや社会経済は支えられています。
しかし、経済が発展し、暮らしが便利になるほど、自然は劣化し続け、回復力が衰えてきているのが現状です。
効果的に自然の劣化を防ぐためには、適切に保全されている場所を、一定の面積以上で維持することが求められています。
そこで今、国際社会全体で取り組んでいるのが、自然と共生する世界の創造を目指す「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」です。
30by30とは、2030年までに地球上の陸域と海域のそれぞれで30%以上の地域を自然環境エリアとして、健全な生態系の保全を目指すものです。
30by30の実現に向けて行動することで、現在直面している生物多様性と気候変動の危機を乗り越えていこうというものです。